後輩が納得できるように教えられたとき、自分の成長を実感
就職活動を始めるにあたり、自動車部品関係の会社に就職したいと考えていました。数ある企業の中から当社を選んだのは、携わったものの形が残る仕事に魅力を感じたからです。また、同じことを坦々と続けるだけの仕事ではモチベーションを保てないと思っていたので、自社設計・自社開発している点も入社を決めた理由の一つです。
大学時代は機械工学科で金属材料を扱う研究室に所属していました。CADでの3D立体図の設計は経験したことがなかったため、入社時の教育制度や「職場先輩制度」を通して細部まで分かりやすく教えてもらい、疑問を解消できました。入社2年目で後輩ができて自分が教える立場となり、教える難しさを感じています。設計作業や金型について、自身が十分に理解できていなければ、相手にしっかりと理解してもらうことは難しいため、後輩が納得できるように教えられたときには、自分の成長を実感します。
知識と経験を活かして、細部まで考慮する設計の仕事
設計係の主な仕事内容は、3DCADを用いたプレス金型の設計や工程設計です。設計の段階で少しでも誤差があると後の工程に影響するため、0.01mm単位の精度が求められます。
また、幅広い視野を持って業務にあたらなければいけないところがこの仕事の難しさです。金型は形状や安全性だけでなく、コストや加工方法も考慮して設計する必要があります。そのため実際に造型課の各係の仕事を2カ月ずつ体験し、限られた時間と費用内に収めるための加工方法などを学びました。そこで得た知識や経験を活かし、後工程の係の方と相談しながら設計しています。
難易度が高い金型の設計をすることが目標
金型の設計は、一見シンプルに見える構造でも取り掛かってみると想像以上の時間や工程を要することや、型自体は単純でも仕様書に記載された指示が複雑で頭を悩ませることがあります。また、任される金型の難易度も習熟度に合わせて上がっていくため、なかなか一筋縄ではいきません。しかし、難しいものを任せてもらえたときや、さらにそれを書き上げられたときには自分のスキルアップを感じられ、達成感とやりがいを感じながら仕事をしています。
今後の目標は順送金型の設計に携わることです。順送金型は現在私が携わっている金型の5倍は大きく、入社10年目の先輩が担当するような難易度の高い金型です。まずは目前の仕事の理解を深め、設計作業が円滑にミスなく行えるように取り組むことで、4年後には3DCADで順送金型を任せてもらえるようになりたいです。